自然観察ポタリング 筑波にて [REPORT]
先週筑波の椎尾山にて行った”自然観察ポタリング”のレポートです。
筑波の山頂付近から中腹にかけて、色づき始めた木々が遠くから見てとれるほどの気持ちの良い秋晴れになったこの日、いつも来てくださるMさんと二人で秋の自然観察会を行いました。
勝手知っているいつものメンバーですから、現地集合の時点ですでに彼は気合い十分・用意万端です。観察するルートも熟知していているので、私も安心して観察に専念することができます。
今回のテーマは”晩秋の植物たちと椎尾山とその周辺の枯死したアカマツについて”です。
早速林道をマウンテンバイクで登っていきます。
この日の朝の最低気温が5度程と大変冷え込み、10時を回っても吸い込んだ冷たい空気が鼻から喉に通るのがよくわかります。逆にそれが心地良かったりするのもこの時期ならでは。夏ではこうならないです。
途中黄色い花が道端に沢山咲いています。見た目は普通の菊のように見えますが、少し違います。
この時期多く咲くヤクシソウです。同じキク科です。
キク科の植物についてレクチャー。タンポポやヒマワリも同じキクの仲間で、花を見ると多数の花びらが円形に並んでいるのがわかると思います。普通だとこれがひとつの花だと思われがちですが、実際は個々の花びらと見えるのは、ひとつの花です。つまり多数の花が集まったもので、枝を介さずまとまって咲く頭状花序であることを話しました。
ヌルデの紅葉も進んでいます。
このあたりで採れる筑波ミカン。だいぶ黄色くなってきました。
薬王院に着いて少し休憩。シジュウカラやジョウビタキがお出迎え。ソウシチョウの美しい鳴き声も聞こえます。
ここのクスノキ、幹の途中からシラカシの木が生えています。摩訶不思議!
澄みきった青空と緑が映えます。
休憩を終え山道に入っていきます。道端にはフユイチゴの果実が生っています。
椎尾山山頂にて、Mさんと。
ここから山を降り始めます。しばらく行くと鮮やかな紅葉が目の前に現れました。
一足早く紅葉するこのツタウルシ、ウルシ科の中でも最も毒性の強い種で、ウルシオールというかぶれ成分があります。気を付けなくてはいけない植物のひとつです。
香りを楽しむ 和菓子を戴くときに使う爪楊枝になるクロモジ。実際匂いを嗅いでもらいました。
しばらく下っていくと、行く手を遮る倒木が現れました。どれも枯死したアカマツが先月の台風で倒れたものばかり。なんとか二人がかりで最低限除去してきました。
ここでカメラがないことに気がつく。どうやら途中で落としてきたようです。8年物のコンパクトデジカメ、これは大変!降りてきた道を歩いて探します。500m程戻った落ち葉に紛れて落ちていました。
落ち葉の上に落ちたのでお陰で無傷でした。8年間これといった故障もなく、バッテリーも交換せずに9000枚以上撮っているこのカメラ、無事で何よりです。
マツクイムシによるアカマツの被害は甚大で、このあたりは全滅です。
最近この山が急に明るく感じるようになったのは、強風が吹く度に10m以上もあるアカマツの巨樹が倒れていたからなのです。
それでもまだまだ立ち枯れしたアカマツがあります。しばらく同じことが続くことでしょう。
倒木の脇には明るくなった林床に生えるコウヤボウキがあちこち花を咲かせていました。
竹ボウキを禁じていた高野山で、代わりにこのコウヤボウキの茎を使ってホウキにしたことから名がつきました。
ではなぜ高野山では竹を使ってはいけなかったのか?
弘法大師は竹が人を惑わせるから使うことを許可しなかったのです。筍、竹ボウキ、篭と利益が出るもの。それによって修行の妨げになるからだそうです。
こんな話をしながら今回の観察会を終えました。観ること、触れること、嗅ぐこと、聴くこと、そして食べること。五感で感じ取っていただきました。
筑波の山頂付近から中腹にかけて、色づき始めた木々が遠くから見てとれるほどの気持ちの良い秋晴れになったこの日、いつも来てくださるMさんと二人で秋の自然観察会を行いました。
勝手知っているいつものメンバーですから、現地集合の時点ですでに彼は気合い十分・用意万端です。観察するルートも熟知していているので、私も安心して観察に専念することができます。
今回のテーマは”晩秋の植物たちと椎尾山とその周辺の枯死したアカマツについて”です。
早速林道をマウンテンバイクで登っていきます。
この日の朝の最低気温が5度程と大変冷え込み、10時を回っても吸い込んだ冷たい空気が鼻から喉に通るのがよくわかります。逆にそれが心地良かったりするのもこの時期ならでは。夏ではこうならないです。
途中黄色い花が道端に沢山咲いています。見た目は普通の菊のように見えますが、少し違います。
この時期多く咲くヤクシソウです。同じキク科です。
キク科の植物についてレクチャー。タンポポやヒマワリも同じキクの仲間で、花を見ると多数の花びらが円形に並んでいるのがわかると思います。普通だとこれがひとつの花だと思われがちですが、実際は個々の花びらと見えるのは、ひとつの花です。つまり多数の花が集まったもので、枝を介さずまとまって咲く頭状花序であることを話しました。
ヌルデの紅葉も進んでいます。
このあたりで採れる筑波ミカン。だいぶ黄色くなってきました。
薬王院に着いて少し休憩。シジュウカラやジョウビタキがお出迎え。ソウシチョウの美しい鳴き声も聞こえます。
ここのクスノキ、幹の途中からシラカシの木が生えています。摩訶不思議!
澄みきった青空と緑が映えます。
休憩を終え山道に入っていきます。道端にはフユイチゴの果実が生っています。
椎尾山山頂にて、Mさんと。
ここから山を降り始めます。しばらく行くと鮮やかな紅葉が目の前に現れました。
一足早く紅葉するこのツタウルシ、ウルシ科の中でも最も毒性の強い種で、ウルシオールというかぶれ成分があります。気を付けなくてはいけない植物のひとつです。
香りを楽しむ 和菓子を戴くときに使う爪楊枝になるクロモジ。実際匂いを嗅いでもらいました。
しばらく下っていくと、行く手を遮る倒木が現れました。どれも枯死したアカマツが先月の台風で倒れたものばかり。なんとか二人がかりで最低限除去してきました。
ここでカメラがないことに気がつく。どうやら途中で落としてきたようです。8年物のコンパクトデジカメ、これは大変!降りてきた道を歩いて探します。500m程戻った落ち葉に紛れて落ちていました。
落ち葉の上に落ちたのでお陰で無傷でした。8年間これといった故障もなく、バッテリーも交換せずに9000枚以上撮っているこのカメラ、無事で何よりです。
マツクイムシによるアカマツの被害は甚大で、このあたりは全滅です。
最近この山が急に明るく感じるようになったのは、強風が吹く度に10m以上もあるアカマツの巨樹が倒れていたからなのです。
それでもまだまだ立ち枯れしたアカマツがあります。しばらく同じことが続くことでしょう。
倒木の脇には明るくなった林床に生えるコウヤボウキがあちこち花を咲かせていました。
竹ボウキを禁じていた高野山で、代わりにこのコウヤボウキの茎を使ってホウキにしたことから名がつきました。
ではなぜ高野山では竹を使ってはいけなかったのか?
弘法大師は竹が人を惑わせるから使うことを許可しなかったのです。筍、竹ボウキ、篭と利益が出るもの。それによって修行の妨げになるからだそうです。
こんな話をしながら今回の観察会を終えました。観ること、触れること、嗅ぐこと、聴くこと、そして食べること。五感で感じ取っていただきました。
2014-11-05 15:41
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