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千葉の土気周辺の里山にて [NATURE]

昨日、千葉県森林インストラクター会の主催による「森に親しむ講座」の第2回目を受講してきました。
今回は千葉市緑区にある土気という町を中心に、あすみヶ丘に残る里山と昭和の森の野外講座です。
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元々このあたりは農作業などの人々と自然の長年の相互作用を通じて形成された環境であり、様々な生物の生息環境として、また地域特有の景観や伝統文化の基盤としても重要な地域でもありました。約6,000年前の縄文時代から受け継がれてきたのです。

その景観の一つが「谷津田」。千葉の台地は、かつて入江だった樹枝状の浅い谷が有り、それを「谷津」と呼ばれます。その谷津には古くから人が住み着き水田が耕作され、両側には雑木林が茂り、台地の裾から水が湧き出て、山菜やきのこは食料に、下草や落ち葉は堆肥や燃料に利用され、台地では畑が耕作されていました。

時は流れ、地域の開発が進み、台地が削られて、人々としぜんの長年の相互作用が崩れていったのです。
土気駅の南側に位置する、あすみが丘では昭和62年、大規模な開発により里山が無くなりあの「チバリーヒルズ」が出来たのです。
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開発前のあすみヶ丘 S52年
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開発後 H4年

今日はこの開発されたあすみヶ丘を通り、そのすぐ傍にあるまだ僅かに残る谷津田を抜け、昭和の森へと向かう4時間のコースです。
今回も多くの受講生で溢れていました。全40名を4班に分けて、1班2人のインストラクターがついて講義を歩きながら行っていきました。
里山に生える植物を一つひとつ丁寧に紹介してくれます。
いつもはどこにでも生えていそうな植物でも細かく見ることによって関心が湧いていくのがわかります。
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ツユクサ

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薬草で有名なゲンノショウコ

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ミズヒキの群生

途中とても静かな手入れの行き届いた公園で昼食をはさみました。カワセミが飛ぶくらいの谷間にある公園ですが人がまったくいません。普段は鎖が引いてあり入れない、もったいないほどの里山公園でした。
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お湯を沸かしておにぎりとお味噌汁いただきました。

食べ終わり少し歩くと、そこは昭和の森。人工的に作られた公園ですが、うまく谷津を活用して作られています。

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タイワンホトトギス

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ミゾソバ 葉の形が牛の顔に見えることからウシノヒタイとも言われます。

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キバナアキギリ

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ボントクタデ

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腐生植物 ギンリョウソウモドキ

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カンアオイ 本来は丹沢や多摩に自生しているのですが、ここ千葉では南部丘陵地帯にしか自生していません。300万年前、丹沢と房総半島が陸つなぎの頃に三浦半島から渡ってきたことがわかりました。

房総半島の植物相は三浦・伊豆方面から分布してきた山地性の植物、北部の台地が陸化した後、北西日本
方面から分布してきた植物、そして黒潮に乗って分布してきた植物、それらが複雑に入り込んだ興味深いものになっています。

今回初めて見る身近な植物に多く接することができた満足の一日でもあり、また里山の環境の変化に伴う動植物への影響・重要性を改めて痛感する一日でもありました。これは土気だけの問題ではなく、ここ流山の里山、そして全国各地の里山にも言えることなのです。

いつまでも美しい里山が残るよう願ってやみません。
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