佐倉の古径を歩いて [NATURE]
先日、千葉県森林インストラクター会の「森に親しむ講座」の第3回、「サムライの古径からーくらしの植物苑と佐倉城址を巡る」に参加してきました。
今回の受講生は35名、インストラクターは11名という大所帯!佐倉の歴史と自然に触れてきました。
佐倉駅をスタートしてまもなく、明治27年に訪れた正岡子規が読んだ句、「霜枯れの佐倉見上ぐる野道かな」の句碑から江戸時代の雰囲気を残した薬師坂を通り、武家屋敷を訪ね解説を受けました。
そこでは当時のままを再現しており、武士の生活様式を垣間見ることができました。
庭は果実の木や野菜、四季折々楽しめる植物が植えられており、楽しむことができます。可憐なホトトギスの花が咲いていて、少し色づき始めたハウチワカエデが見事でした。
武家屋敷をあとにした一行はモウソウチクに囲まれたヒヨドリ坂を下ったのち、くらしの植物苑に向かいました。
ボタンクサギの花
ゲンノショウコのピンクとシロ
このくらしの植物苑では古来から染料や織物として使われた植物をメインに観察。
藍染に使われたアイ
アカネ 草かんむりに西と書いたこのアカネ、くれない(紅)色をしています。くれは昔の中国の呉から来ており、呉の藍染が本来の意味だそうです。
ワタ 実がはじけてコットンボールと呼ばれる白い綿毛がこのようにあふれ出てきます。
染色や織物にも興味はありますが、やはり食べられる果実のなる木がいい!
と、こんな樹木がありました。
クコの花。本来は咲いているはずがないのですが、今年の暑さで狂い咲きしています。実は栄養満点です。
ケンポナシ 見た目と裏腹、先の方をもいで齧ると梨の味が!とても美味でした。
お決まりのザクロ
小さな方のカキ、マメガキです。ところがこれはとても食べられる代物ではありませんでした。渋紙(はり重ねた和紙に柿渋を塗って乾かしたもので、防寒・防水の衣類や部屋の敷物、荷物の包装などに用いる)に使われるそうです。
ちょっと調子に乗りすぎました。でも可愛い柿でした。
今回はお弁当持参。5時半起きでなんとか作ってみました。
昼食後、絹・木綿・麻・ウールの染色見本を使っての草木染めの解説はかなり興味深いものでした。
くらしの植物苑をあとにして、江戸初期に築城された佐倉城址内に。
明治以降陸軍の兵営として使われていましたが、外郭や空堀の斜面に自然に近い森が残っていました。
ハリギリ。茎や葉に刺があります。大人になると”刺のない”木になります。
キツリフネの花。
実を触ると一斉に種が放出されて、最後はゼンマイ状になります。
南斜面ではスダジイ・タブノキ、北斜面ではムクノキ・エノキ・オニグルミなどが見られました。
陸軍病院跡のヒマラヤスギは立派でした。雄花がたくさんなっていました。
あやしいトリカブトの花が咲き乱れていました。
そして弾薬庫跡付近のスダジイの巨木は圧巻でした。
この佐倉城址あたりは標高2~30mの台地となっていて周囲を掘割や湿地帯に囲まれ、谷津の一部が残っています。また適度に管理された森のため、草木が豊かに残されていました。
管理することによっていろいろな制限や規則といったものが出てきてしまいますが、それによって自然な状態を維持できること自体大変良いことであると思います。
歴史あるここ佐倉だけに、いつまでも格式ある街でいてほしいものです。
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nature & bicycle アルマス
の庭はこちらにあります。
11月11日(日)第3回小貝川ファミリーサイクリング決定!詳しくはこちら
今回の受講生は35名、インストラクターは11名という大所帯!佐倉の歴史と自然に触れてきました。
佐倉駅をスタートしてまもなく、明治27年に訪れた正岡子規が読んだ句、「霜枯れの佐倉見上ぐる野道かな」の句碑から江戸時代の雰囲気を残した薬師坂を通り、武家屋敷を訪ね解説を受けました。
そこでは当時のままを再現しており、武士の生活様式を垣間見ることができました。
庭は果実の木や野菜、四季折々楽しめる植物が植えられており、楽しむことができます。可憐なホトトギスの花が咲いていて、少し色づき始めたハウチワカエデが見事でした。
武家屋敷をあとにした一行はモウソウチクに囲まれたヒヨドリ坂を下ったのち、くらしの植物苑に向かいました。
ボタンクサギの花
ゲンノショウコのピンクとシロ
このくらしの植物苑では古来から染料や織物として使われた植物をメインに観察。
藍染に使われたアイ
アカネ 草かんむりに西と書いたこのアカネ、くれない(紅)色をしています。くれは昔の中国の呉から来ており、呉の藍染が本来の意味だそうです。
ワタ 実がはじけてコットンボールと呼ばれる白い綿毛がこのようにあふれ出てきます。
染色や織物にも興味はありますが、やはり食べられる果実のなる木がいい!
と、こんな樹木がありました。
クコの花。本来は咲いているはずがないのですが、今年の暑さで狂い咲きしています。実は栄養満点です。
ケンポナシ 見た目と裏腹、先の方をもいで齧ると梨の味が!とても美味でした。
お決まりのザクロ
小さな方のカキ、マメガキです。ところがこれはとても食べられる代物ではありませんでした。渋紙(はり重ねた和紙に柿渋を塗って乾かしたもので、防寒・防水の衣類や部屋の敷物、荷物の包装などに用いる)に使われるそうです。
ちょっと調子に乗りすぎました。でも可愛い柿でした。
今回はお弁当持参。5時半起きでなんとか作ってみました。
昼食後、絹・木綿・麻・ウールの染色見本を使っての草木染めの解説はかなり興味深いものでした。
くらしの植物苑をあとにして、江戸初期に築城された佐倉城址内に。
明治以降陸軍の兵営として使われていましたが、外郭や空堀の斜面に自然に近い森が残っていました。
ハリギリ。茎や葉に刺があります。大人になると”刺のない”木になります。
キツリフネの花。
実を触ると一斉に種が放出されて、最後はゼンマイ状になります。
南斜面ではスダジイ・タブノキ、北斜面ではムクノキ・エノキ・オニグルミなどが見られました。
陸軍病院跡のヒマラヤスギは立派でした。雄花がたくさんなっていました。
あやしいトリカブトの花が咲き乱れていました。
そして弾薬庫跡付近のスダジイの巨木は圧巻でした。
この佐倉城址あたりは標高2~30mの台地となっていて周囲を掘割や湿地帯に囲まれ、谷津の一部が残っています。また適度に管理された森のため、草木が豊かに残されていました。
管理することによっていろいろな制限や規則といったものが出てきてしまいますが、それによって自然な状態を維持できること自体大変良いことであると思います。
歴史あるここ佐倉だけに、いつまでも格式ある街でいてほしいものです。
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の庭はこちらにあります。
11月11日(日)第3回小貝川ファミリーサイクリング決定!詳しくはこちら
2012-10-29 19:17
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